2022年のイベント
新しい催し物ほど上に来ます
Die neueste Veranstaltung kommt ganz oben.
The newest event comes above.
赤タイトルは石川日独協会のイベント(共催を含む)です
Veranstaltungen in rot sind unsere eigenen, inbegriffen auch Mitveranstaltungen.
Events in read are our own events, co-sponsered is also included.
黒タイトルは後援・支援団体や石川日独協会会員やその他のドイツに関するイベントです
Veranstalungen in schwarz sind die von anderen Organisationen.
Events in black are those of other organisations.
イベント情報をお持ちのかたは情報を事務局にお願いします
2022年の新年挨拶
2016年に新会長に就任して、すでに5年がたちました。その間、いろいろなことがありました。特筆すべきは、2018年に全国日独協会連合会30周年設立記念事業として日独交流国際会議2018が金沢で開催されたことです。これは楠根重和前会長のこれまでのご尽力のたまものです。その勢いにのり、当協会をより充実したものしようと思っていた矢先、新型コロナ蔓延の影響で活動が制限されることになり、現在に至っています。パンデミックもそろそろ収束に向かい、パンデミック前の日常に戻り、より活発に協会活動ができることを願っています。
なお、2021年の総会で安藤謙治副会長の退任と足立英彦理事の副会長就任が承認されました。副会長として長年当協会を支えてくださった安藤理事に改めて感謝いたします。また、この5年間で4名の理事がご逝去されたことも記しておきます。前川治郎理事は2017年5月に、中川恒雄理事は2020年5月に、浅野周二理事は2021年9月に、古池伸枝理事は2022年2月に永眠されました。ご貢献に感謝しつつ、ご冥福を心よりお祈りいたします。
会長 西嶋義憲
11月23日
豊橋日独協会設立三〇周年記念式典がホテルアークリッシュ豊橋で開催された。豊橋交響楽団による日独の国家が演奏されて始まった。豊橋は日本の日独協会の中で最も活発な活動を行い、日独の若者交流、他の日独協会や独日協会とも交流を活発に行い、世代交代を経てますますその活動領域を広げている。ドイツ大統領、ドイツ首相、大使や公使や総領事がたびたび訪れ、市民交流も活発でオクトーパ・フェストやクリスマス会が行われ、その動員数は数千人にもなる。また高校生レベルや大学生の日独交流も盛んであるだけではなく、豊橋市の行政や日独の経済かいも豊橋日独協会を支援している。この式典にいくつかの日独協会の代表者も出席した。名古屋、大阪、和歌山、香川、仙台、そして石川日独協会からは、私、楠根名誉会長が招待され、スピーチをさせて頂いた。Klaus
Vietze公使や日独協会連合会常任理事の柚岡一明氏も参加された。ユースネットの会も開催、記念式典終了後、ドイツ映画の上演会も行われた。日独協会のネットワークがここでは機能していることがわかる
挨拶する神野吾郎豊橋日独協会会長・在豊橋ドイツ連邦共和国名誉領事
左から楠根、和田大阪日独協会事務局長、故西島篤師様の奥様、西島機械の後継者の二人のご子息、豊様(豊橋日独協会副会長)と弟の寛様。
楠根、日独協会連合会常任理事柚岡様、Klaus Vietze公使、和田大阪日独協会事務局長
11月9日(水)
早瀬勇横浜日独協会名誉会長・元石川日独協会会長の外務大臣表彰(日独相互理解の促進)受賞と日独国交樹立160周年記念「日独友好賞」受賞を機に「皆様に感謝する晩餐会」がパレスホテル東京で開催された。早瀬先生の親族、一橋大学関係、東京銀行、如水会、横浜日独協会、横浜のドイツ系企業、ドイツ大使、末岡在仙台ドイツ連邦共和国名誉領事、日独ドイツ振興協会会長の坂靖彦氏など105名が集まる豪華な会合であった。
参加者を迎える早瀬御夫妻
上の写真は会場に駆けつけた皆様に挨拶される早瀬勇先生。対面で座っているのはゲッツェ・ドイツ大使。早瀬先生の人生で関わった人の集まりで、集まった人も多くの感動を共有することができた。楠根も早瀬先生の後任の会長として、スピーチをさせて頂いた。
白山市のウクライ支援はまだ続いています。
ウクライナへの支援を白山市は10月末まで行っています。
支援される方は白山市国際交流課に問い合わせて下さい。
10月16日
福井県日独友好親善協会村田幸子会長から催し物の参加の呼びかけがあります。
さてこのたび、当協会では、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館のご協力を得て、以下の催事を行うこととなりました。
1.マルティン・エバーツ総領事講演会
10月16日(日)15:00〜16:30 場所:福井県立大学 永平寺キャンパス
2.「ドイツ深堀りマンガ大賞」パネル展 (日独交流160周年記念イベント)
10月8日(金)午後〜10月21日(金) 場所:福井県国際交流会館
なお、詳細は、福井日独協会HPをご覧ください
石川日独協会の皆様で興味のおありの方は、福井県日独友好親善協会のホームページに入って頂き、事前の申し込みの上、ご参加下さい。
いずれも参加費は無料ですが、講演会は定員もありますので、事前お申込みいただければ幸いです。
エバーツ総領事の講演テーマは「ドイツのエルギーシフトとロシアのウクライナへの侵戦争の影響」
上の写真は挨拶する福井県日独友好親善協会の村田会長
上の写真は講演するマルティン・エバーツ総領事
写真提供は楠根
10月4日
早瀬勇石川日独協会元会長来沢歓迎会
横浜日独協会の名誉会長・石川日独協会元会長の早瀬勇会長が金沢に来られて、西嶋会長をはじめとする理事を中心に歓迎会を行いました。先生は相変わらずいたってダンディ、お元気です。
9月25日
ラオンハイム市友好都市提携25周年記念講演会石川EU協会との共催講演会
この講演は石川EU協会と共催で行います。講演は英語で行われますが、日本語による翻訳と通訳(楠根)をつけます
講演タイトル
日本におけるドイツ人地理学者
ヨハネス・ユストゥス・ラインの旅日記
(1873-75年)の印象
講演者 トービット・ナオハイム(Tobit Nauheim)
講演者の経歴
2020年10月より、ボン・ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学地理学科歴史地理グループ(Winfried Schenk教授)の研究助手兼博士候補生、以前はボン大学とプラハ大学で地理、歴史、カトリック神学、教育学を学ぶ。ヨハネス・ユストゥス・ライン博士の日本旅行日記の編集を、金沢大学の楠根重和名誉教授、ボン大学のヴィンフリート・シェンク教授、国学院大学の吉田敏弘教授と共同して行った。
講演要旨
1873年、J.J.ラインはプロイセン通商省の代表として日本に派遣され、何世紀にもわたって閉鎖されていたこの国の伝統文化についての知識を、ドイツの経済界に浸透させるために奔走した。また、2年間の旅の間に、多くの地理的な調査を行い、住民と接触し、西洋の科学者がほとんど知らない土地を踏破したのです。そのため、ラインが日本を出発する直前に出版社のアウグスト・ペーターマンに、「自分ほど日本をよく知っている者はいない」、「だから、科学的な論文を出版するつもりだ」と書き送ったことは、驚くにはあたらない。数年後、彼はこれを日本に関する総合的な著作として発表したことで、ラインはヨーロッパにおける日本研究の創始者にしたのである。この旅行後にマールブルク大学の地理学講座の教授に任命された。そのマールブルク大学でドイツで初めて日本に関する学術講演を行ったのもラインなのである。1883年から1910年まで、ボン大学で研究・教育を行い、大学における地理学という学問の確立に貢献し、日本との関係も引き続き深めた。
しかし、この講演では、ラインの旅の結果ではなく、研究のプロセスそのものに焦点を当てるつもりである。日本におけるこの地理学者の日常はどのようなものだったのか。急速に変化するこの国について、彼はどのように新しい知識を獲得していったのか。その知の過程で、日本人との協力はどのような役割を果たしたのか。これらについては、最近編集された彼の綿密な旅日記によって再現することができるのである。
最後に、彼の日本に対するイメージの変化について、記述したものや伝記ら照らし合わせて考察する。例えば、ラインは当初、日本の住民に偏見を抱いていたが、やがて相互理解と生産的な協力関係を築き、その関係はドイツへの帰国後も何年も続いたのである。
講演日時 9月25日
講演時間 10時より2時間
講演場所 千代女の里俳句館(松任駅前)
歓迎会 講演終了後講演者のナオハイム氏を囲んでの歓迎会。
会費 2500円程度
会場 日本料理店 かつ新
講演会場らか料亭のバスが迎えに来ます。歓迎会は二時間程度
歓迎会申し込みは石川日独協会の公式ホームページに
歓迎会申し込み締め切り 9月18(9月11まで仮の申し込みをお願いします)
皆様、多くの方に来て頂き、会場は満員になりました。また歓迎会も皆様お越し頂き有り難うございました。
写真提供は白山市と楠根
ドビット・ナオハイム氏の講演は翌日の9月26日、ライン博士顕彰会主催で白峰のライン館でも行われました。こちらの方はドイツ語でした。講演後顕彰会の人々と会食、ナオハイム氏と楠根はライン館に宿泊しました。
9月19日(月)全国日独協会連合会講演会
プログラム:
①主催者挨拶:
中根猛(日独協会連合会会長代行)
②講演
「ウクライナ情勢へのドイツの対応と日独関係」(40分程度)
八木毅 前ドイツ連邦共和国駐箚特命全権大使
「地理学者ヨハネス・ユストゥス・ラインの再評価と日記の出版」
楠根重和 石川日独協会名誉会長(金沢大学名誉教授・ライン博士顕彰会顧問)
③各協会活動報告
④懇親会(飲物・スナック付き)
日時:2022年9月19日(月・祝日)
15時~18時
会場:OAG‐HAUS
(東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館 4F)
これは全国の日独協連合会の事業です。コロナ対策のために、変則的ですが、参加者を限定しています。全国日独協会の代表者が昼間にドイツ大使館に集まり、その後OAGに集まり、各協会の活動報告を行います。石川日独協会の活動報告を報告することも兼ねて楠根が出席して参ります。講演会の参加は東京の公益財団法人日独協会のメンバーに限定されています。そういうわけで,皆様には事後報告をさせて頂きます。
この連合会に先だって、ドイツ大使館で全国日独協会から代表者が数年ぶりに招待されて昼食会が催されました。楠根は代表ではないのですが、午後からの講演者だったので、西嶋会長、足立副会長の承認のもと、この会にも出席して参りました。
挨拶されるフォン・ゲッツェ ドイツ全権大使 右手には懐かしいベアーテ・フォン・デア・ライエン通訳官
左端の方は千葉県日独協会会長金谷誠一郎様。私の左が中根猛(日独協会連合会会長代行)です。
9月3日(土)講演会
関心のある方は各自石川学習センターへお申込み下さい。
8月30日で、参加者数が上限に達していて、もう申し込むことができません。
第40回ライン祭
2022年8月30日午前10時(1時間程度) 第40回ライン祭開催
ラオンハイム市のトーマス・ユーヘ市長が来られなくなったので代理のダーフィット・レンデル氏(ラオンハイム市議会議長)のスピーチ
場所 桑島地区 ライン博士顕彰碑前
今年は40回の記念大会なので、ラオンハイム市のトーマス・ユーヘ市長が来られなくなり、市長の代理としてダーフット・レンデル市議会議長や、その随行員2人、さらに白山市市長出席が予定されています。また記念講演(45分)は、第40回ライン祭終了後、ライン博士顕彰会顧問の楠根重和が行いま。講演タイトルは「日独交流・日本論日本人論研究からライン博士顕彰会との出会いを経てライン博士研究へ
」です。
例年は桑島地区のライン博士顕彰碑の前で式典が開かれます、講演会場は天気その他、突然変更があるかも知れませんが、式典の会場でアナウンスされます。
前日29日の午前に白山役所で開催された市長表敬訪問に立ち会い、夕方に記念式典、歓迎夕食会が開催された夕食会では余興として伝統的な桑島の踊りであるはいや、和太鼓による繊細かつ力あふれる演奏が披露された。記念式典は白山市(白峰村時代を含む)・ラオンハイム市の友好都市提携25周年,ライン博士顕彰会設立40周年を記念する式典でした。この式典では来られなくなったトーマス・ユーヘ市長の代理としてダーフット・レンデル市議会議長が白山市国際友好表彰状と記念品を受け取りました。楠根重和石川日独協会名誉会長も同時に受賞しました。両氏がラオンハイム市と白山市の友好関係の発展に顕著な功績を果たしたことがその理由だと言うことです。この記念式典には日独協会連合会の常任理事の柚岡一明氏も参加して下さいました。
前列左から、Dr. Weil歴史研究家、Rendelラオンハイム市議会議長、
山田憲昭白山市長、北嶋章光白山市議会議長
白山市国際友好表彰と記念品の授与、左からレンデル・ラオンハイム市議会議長、楠根顕彰会顧問、山田白山市長
ライン博士顕彰碑の前での集合写真、左から顕彰会副会長の小田白峰区長、楠根顕彰会顧問、ライン博士顕彰会山下会長・桑島区長、山田憲昭白山市長、レンデル・ラオンハイム市議会議長、郷土史研究家ヴァイル博士、オンハイム市の通訳伊藤氏
石川日独協会理事の面々(岡井直道、井出幸子、小町玲子)、福井日独協会村田会長、レンデル・ラオンハイム市議会議長、郷土史研究家ヴァイル博士
右端は日独協会連合会の常任理事の柚岡一明氏。
予定していた会場で感染が複数発生したために急遽対岸にある山下ライン博士顕彰会長が住職を務める東林寺の本堂に60ほどの椅子を設置し、
生まれ初めて、お寺で,しかも前列に可愛らしい中学生が20人と引率の先生もおられ、後方にはラオンハイムからの来賓もおられ、また参加者の年齢差も大きく、しかも日本語だけの講演もできない、そこで将来ある中学生に向かって講演することにした。スライドにはドイツ語の説明を付けたので、大体の内容はドイツの方も追うことができたと慰められた。
石川日独協会後援
アンゲルス劇団演劇創立25年記念公演(No.2)のご案内
今年の梅雨明けは早く、暑い夏が始まったようですが、皆様には日々ご活躍のことと思っております。
演劇公演のお知らせです。
地元とプロの演劇人が混在するユニークな演劇集団〈劇団アンゲルス〉が、この夏、劇団創立25年と泉鏡花生誕150年を記念して、岡井直道台本・演出で「竜宮の快」を公演致します。
劇団アンゲルスは1996年の創設以来、シェークスピア、宮沢賢治、イヨネスコ等々の作品で、本拠地金沢や海外での公演を続けてまいりましたが、今回は、コロナ禍の中、文化庁補助事業の「ARTS for the future2」(6/30現在 未定)として本作品を上演致します。
世界の現状を強く意識した劇団アンゲルスの作品創りにご注目ください。
◆劇団創立25年 & 泉鏡花生誕150年記念公演No.2
~ 何がなんでも必死に生き抜く——こころよき世界を目指して! ~
作 品: 「竜宮の快」
原 作: 佐藤信・泉鏡花・Sベケットのオムニバス
台本・演出: 岡井直道
音 楽 : 池田洋一郎
美術:舘成樹・真釦
出 演; 下條世津子・西よしお・西村優太朗・金澤ののか・他
「竜宮の快」とは?
53 年前に演劇雑誌〈テアトロ〉に発表された「おんなごろし油地獄」(佐藤信=作)をベースに、泉鏡花の「海神別荘」とベケットの「ゴドーを待ちながら」を重ね合わせ、岡井直道が再構成した舞台。
ある小さな町に住み、そこで働く若者たちが、日々満たされない思いにとらわれている。週にたった一日の日曜日さえも充実した日にはならない。「なんでこうなんだ・・ああ、かみさま! やって来て、夢中になれることをお示しください」・・・毎夜《クラブ竜宮》に集まって、架空の物語を紡ぎだす若者たち。・・・そこには、今を生きる者たちの姿が、フラシュバックして、切実なものとして浮かび上がっている。
日 時:8月26(金) 19:30
8月27(土) 14:00、19:30 開演
8月28(日) 14:00 開演
会 場: シアター21(21世紀美術館)
後 援: 文化庁・(公財)泉鏡花記念館・石川 EU 協会・石川日独協会・石川県ロシア協会・
かなざわ演劇人協会・北國新聞社・北陸中日新聞社
入場料: 一般=¥3,000 高校生以下=¥1,000
※ 観劇申し込み:劇団アンゲルス(theaterangelus@gmail.com)
Web有料公演(\1,000) :theaterangelus@gmail.comへお問い合わせください。
(チケット販売サイトへのリンクをお送りします。)
劇団アンゲルス事務所
〒920-0867 金沢市長土塀3-24-28 TEL 080-3271-3204(西)
E-mail:theaterangelus@gmail.com http://www.theaterangelus.com/
石川EU協会講演会案内
講演題目
「平和のために我々ができることー民衆法廷を中心に」 (日本語による講演) 講師 南コニー先生
南コニー先生はデンマークの方で、神戸大学で修士号と博士号を取得後、現在は金沢大学国際機構准教授です。 サルトルやキエルケゴールやジェンダー論、民衆法定などを研究を行っています。
・講演日時
日付 2022年6月29日(水)
18時15分 開場
18時30分 講演開始 (質疑応答を含みます)
20時30分 終了時間
・講演会場
金沢大学サテライト・プラザ(金沢市西町教育研修館内)
住所 920-0913 金沢市西町三番丁16番地
講演趣旨
新型コロナウイルスのまん延により、ロックダウンや医療崩壊など危機管理体制が問われ、多くに人々にとって今後の生き方を考えるきっかけにもなった。しかし、そんな危機にさらされるはるか以前から、この社会が平和で平等であるという考えは幻想にすぎないと私たちは気づいていた。格差社会による貧困の拡大、孤独や生きづらさから命を絶つ人も年々増えている。それに加えて昨今では、ミャンマーのクーデター、アフガニスタンの政情不安とテロ、ウクライナへの軍事侵攻など、今この瞬間にも多くの人々の命が奪われている。
このような不条理な時代を共に生きるために、何が必要だろうかと聞かれたならば、「共感力と、それを行動に移し続けること」としか答えられない。毎日のように戦禍を映し出すメディアの映像を見て、何もできないことに歯痒さを感じる人々も多いのではないだろうか。
国連は、国際司法裁判所は一体何をしているの?そんな疑問の声が、留学生たちからも聞こえてくる。答えは簡単で、50年前から決して機能しているとはいえない。だからこそ「民衆法廷」が生まれ、常設化されたのだ。世界で最初の民衆法廷はアメリカによるベトナム民衆の大量虐殺に対して異議を唱えるために、バートランド・ラッセルとジャン=ポール・サルトルたちによって1967年に開かれた。民衆法廷は国家や国際機関が設置する法廷とは異なり、国際的な人道問題が発生している地帯に関する情報を広く知らしめるとともに、問題の所在を明らかにし、現状を糾弾することで和平を促し、現在も世界各地で開かれている。民衆法廷の判決に法的拘束力はない。しかし、特筆すべきは市民が戦争犯罪を糾弾する声をあげ、裁判の主体となり、執行者にもなり得ることを示す点にある。
「民衆法廷」は思想家や知識人が市民と共に理不尽な国家権力を裁くことを呼びかけた歴史的事件であり、裁判の歴史においても画期的な転換点であった。法廷期間中、サルトルは新聞記者から「どうしてこのような裁判を(裁判官ではない)あなたが開くのか」と質問され、次のように答えている。「それはあなたがしなかったからだ」と。戦争の悲惨さを目にし、アメリカを非難する記事を書いただけでは戦争は終わらない、さらなる一歩を踏み出す必要があるというのが信念だった。
日本のような同調圧力の極めて強い社会で反対の声をあげるのはとても難しい。唯々諾々と従うか沈黙を守る方がはるかに「楽」なのだ。しかし、それではますます生きづらくなる。今日は「民衆法廷」の成り立ちを紹介しつつ、沖縄返還50周年を迎えた日本に生きる私たちが平和のために何ができるのかを一緒に考えたいと思います。
戦争反対の声をあげよう、共感の声を広げよう、民衆にもっとPowerを。
講演は無料で誰でも参加できますが、コロナ対策として最大定員を70名にさせて頂いています。先着順で申し込みを受け付けますので、石川EU協会公式メール:ishikawaeu@gmail.comにお申し込み下さるよう、お願いいたします。
またこの講演はハイブリッドでも行います。会場に来られない人はZoomでも参加できますので、石川EU協会公式メールアドレスに、氏名とZoom参加希望と書いて、申し込んで下さい。その方には別途、Zoomアドレスをお知らせいたします。
石川EU協会会長・石川日独協会名誉会長 楠根重和
白山市もラオンハイム市の都市間ネットワークに応えるべく募金活動を行っています
募金活動は10月末まで続けられます
白山市国際交流協会を通じての今回の募金活動のこのポスターにはルブヌィ市に実際に支援物資を送り届けたラオンハイム市長達の写真も掲載されています。
以下の文書は、4月7日の北陸中日新聞の記事です。
「縁あるルブヌィ市に」
「ロシアによる侵略に苦しむウクライナ北東部のルブヌィ市を支援しようと、白山市国際交流サロン(同市古城町)と市役所に募金箱が設置されている。両市と交流があるドイツ・ラウンハイム市が仲介役となり、6月、集まった善意をルブヌィ市に届ける。
白山市など3市は、ほかにフランス、イタリアなど5カ国の1市ずつが参加する計8市の交流の枠組み「都市間ネットワーク」に加盟。2017年に加わった白山市が、同ネットの枠組みに基づく国際交流をするのは初めて。
白山市によると、ルブヌィ市の人口は約4万7000人。ウクライナの首都キーウ(キエフ)から北西に約180キロに位置し、戦火から逃れた避難民が数多く身を寄せている。
ラウンハイム市は、明治の白山市桑島で植物化石を発見したドイツ人地理学者ヨハネス・ユストゥス・ライン博士(1835〜1918年)の生まれ故郷。同市のトーマス・ユーヘ市長は3月10日、自ら大型トラックで同市を出発。陸路でルブヌィ市を訪れ、救援物資を届けたという。
白山市としてできる支援を考える中で、市交流室が事務局を担う市国際交流協会の事業として5月末まで募金箱を設置することにした。同交流室の鍬本亜貴子室長(56)は「良いときも悪いときもつながっていることが大切。善意をお寄せいただければ」と呼び掛けている」。
ウクライナ支援のための寄付のお願い
2022年3月26日(土)から4月10日(日)まで
募金活動は終了しまた。多額の募金有り難うございました
石川日独協会
名誉会員各位
会員・会友各位
ウクライナ・ルブヌイ(Lubny)市
を支援するための募金へのご協力をお願いいたします。
石川日独協会は、石川県白山市の姉妹都市であるドイツ・ラウンハイム
(Raumheim)市と交流をしてきました。2012年には市長のトーマス・ユーヘ
(Thomas Juehe)氏が金沢にお越しになり、2015年には本会の訪問団が同市を訪れました。
ラウンハイム市はウクライナ首都キエフより南東約200kmに位置するルブヌイ市と姉妹協定を結んでいます。ルブヌイ市には現時点ではまだロシア軍は侵攻していませんが、近隣の大都市であるスームィ
(Sumy)やハリコフ
(Charkiw)から多くの難民を受け入れています。ラウンハイム市はルブヌイ市への支援を決め、先日、
市長みずから支援物質を積んだトラックを運転し、ルブヌイ市に支援物質を届けられました。
本会でも何か支援ができないかと考え、楠根重和名誉会長がユーヘ市長に打診したところ、ルブヌイ市支援のための募金を受け付ける口座を設けているとの返事がありました。本会でまとめて同口座へ送金をしますので、ご協力をいただける方は、どのような額でも結構ですので、下記の本会ゆうちょ振替口座へご送金をいただけますと幸いです。
なお、本会は任意団体ですので、大変恐縮ですがご寄付に対する税制上の優遇措置はございません。送金手数料もご負担ください。また、万が一、ラウンハイム市への送金やルブヌイ市への支援が困難になった場合は、いただいたご寄付をウクライナ支援を行っている他の組織(日本赤十字社等)へ送金します。
ご寄付送金先
ゆうちょ銀行
079店 当座 0057115
記号番号:00730-9-57115
加入者名 石川日独協会
ご寄付は4月10日(日)までにお願いいたします。同日までの本会口座へのご入金はすべてご寄付として扱いますので、4月10日までは本会年会費等のご送金はお控えいただきますようお願い申し上げます。
石川日独協会会長 西嶋義憲
石川日独協会
ご寄付をいただいた皆様へ
4月10日に締め切りましたウクライナ・ルブヌィ市を支援するための募金活動に総額で309,000円のご寄付をいただきました。
本日(4月12日)、ラオンハイム市の口座に上記の額を送金し、そこから送金手数料を引いた2,250,41EURが先方の口座に入金される予定です。このことをユーへ市長に伝えたところ、以下のお返事をいただきました。
*****以下、市長の許可を得て引用**********
Sehr geehrter Herr Adachi,
lieber Shigekazu,
ganz herzlichen Dank für die großzügige Spende, die wir gerade in der jetzigen
Situation für Lubny sehr gut einsetzen können. Wir wissen sehr zu schätzen,
dass Sie sich zusammen mit anderen Mitgliedern der Japanisch- Deutschen
Gesellschaft in Ishikawa so engagiert für die vom Krieg belasteten Menschen
in der Ukraine einsetzen.
Selbstverständlich werden wir Ihr Engagement gegenüber unseren Freunden
in Lubny besonders hervorheben.
Sie werden es Ihnen sehr danken!
Mit freundlichen Grüßen
Thomas Jühe
Bürgermeister
(訳)
足立さんへ。
シゲカズさんへ。
このたびは多額のご寄付をいただき、誠にありがとうございました。特に現在の状況では、Lubnyのために大変有効に活用させていただくことができます。
あなた方が石川日独協会の皆様と一緒に、戦争で重荷を背負ったウクライナの人々のために尽力してくださっていることに、とても感謝しています。
もちろん、Lubnyの友人に対して、あなた方の尽力を特に強調するつもりです。彼らからきっと感謝されるでしょう。
敬具
トーマス・ユーヘ
市長
**************************
皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
なお、本会振替口座へのご寄付の総額と送金額について、今年度の総会前の会計監査でご確認をいただく予定であることを申し添えます。
足立英彦
石川日独協会副会長
劇団アンゲルス舞台上演
「地獄の天使たち=Hells Angels=」の上演(音楽,ダンス劇?!)
2022年3月26日(土)、27日(日)
2021’〈いしかわ県民文化振興基金助成〉の劇団アンゲルス企画は「舞台美術を学ぶ」です。その成果を舞台上演として発表します。ご覧ください。
日時: 3月26日(土) 18:00 ~
3月27日(土) 14:00 ~
会場: スタジオ犀
入場料: 一般 ¥1,000、高校生以下 ¥500
Web配信も行います。http://ptix.at/2xnusz
ご来場をお待ち致します。
今から53年前に演劇誌「テアトロ」に発表された作品。小劇場演劇、アンダーグラウンド演劇が全盛のころに生まれた作品。
とある都市(まち)に住む若者たちは「六日働き7日目は日曜日」・・なのだが毎週その日曜日を楽しめずにいる。そのころアメリカの町に突如500人の凶暴なバイク乗りが現れ、暴力と破壊を繰り返し去っていった、その一団は「地獄の天使たち(Hells Angels)」と呼ばれて、恐れられ人々の心を揺さぶった。
若者の一人与兵衛は「日曜日にはこの街にヘルズエンジェルスがやってくる」と言う。そして女たちのリーダーはセイントお吉と呼ばれる正体不明の女。二人は互いの存在が気になっている・・・近松門左衛門の「女殺し油地獄」も二重写しにされながら、歌と踊り満載の舞台となっている。
岡井直道(Naomichi OKAI)
Theater Angelus
2-20-5,Kasamai,Kanazawa-City,
Ishjkawa-PRF.JAPAN
Zoomによる講演会と質疑応答
2022年3月23日(水)
講演テーマ: 同時進行、アフガニスタンとウクライナに対するEUと日本の対応は
アフガニスタンとウクライナの政治情勢と難民問題
EUと日本はこれらの問題にどのように取り組んできたか
日本はアフガニスタンの内戦、タリバンによる旧政権の崩壊にも、ほとんどこれらの地域から難民を受け入れていない。軍隊を送り、
民主化の実現に、EUと日本はどのような貢献をしてきたかなどについて皆さんと考えてみたいと思います。
ウクライナへのロシアの侵攻により、多くの難民がヨーロッパへ避難してくると思います。
自由、民主主義、人権、法による解決を題目のように唱えるだけでは世界に平和は訪れません。
国家が、そして世界市民が、汗をかき、コミットメントしなければ、国際紛争に巻き込まれた市民は行き場がありません。
この二つの衝撃は繋がっているように見えます。世界史的なパラダイムシフトが起こっていると見るべきでしょう。
講師: 楠根重和
石川日独協会名誉会長、金沢大学名誉教授、専門分野は国際政治とマスメディア
開場: 午後6時45分
講演開始: 7時、8時半終了予定
参加する人は次のZoomミーティングのページをクリックして下さい。
https://us02web.zoom.us/j/84478582250?pwd=NzVweWtOanBkbVJUME9NVEtEaXBhZz09
ミーティングID: 844 7858 2250